防草ブロックとは?
コンクリート二次製品の目地部からの雑草の成育、繁殖を抑える製品で、従来製品の目地構造に防草機能を備えた「環境製品」です。追加の防草材料や部品を必要とせず、製品側面の切り欠き形状により雑草の成長を阻止し、コンクリートの目地構造だけで効果を発揮します!
防草製品の販売地域は、東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県・長野県・宮城県になります。
従来の道路インフラ整備では、「草刈り作業」や「防草対策工事」が定期的に行われる必要がありました。しかし、防草ブロックを導入することで、これらの作業が不要になり、道路維持管理にかかる予算や時間、人的リソースを削減できます。道路を維持管理する側(国県市町)にとっては経済的なメリットが得られると同時に、環境にも優しい製品として利用できます。防草ブロック製品は、環境への負荷を低減する効果があり、従来の防草対策工事によって発生していた温室効果ガスCO2の排出量が大幅に削減されるため、環境への負担を軽減します。また、道路維持作業者が行っていた草刈りや処分にかかるエネルギーの節約も期待できます。そして、道路利用者には安全で快適な雑草のない道路空間を提供し、雑草による苦情も減らすことができます。防草ブロックは環境への配慮、経済的メリット、利便性を備えた道路の維持管理において優れた製品であり、幅広い利用価値が期待されます。
植物の成長には、大気・水・光・土壌・気温の5つの条件が必要です。従来の防草を目的として開発された農薬、製品、工法は、植物の成長条件のいずれかを阻害したり、植物を除草するための薬剤や忌避剤を使用しています。これに対して、防草ブロックは植物が成長する全ての条件を満たしていても、植物が自ら成長を抑制し、防草効果が持続します。
- 独自の目地構造によって、植物本来の成長方向が逆向きになります。その結果、植物ホルモンの調節が異常となり、植物の成長を止める事ができます。
- 目地上部から流入する種子の成長は、路盤と違い切り欠けに溜まる雨水が蒸発するため十分な水分補給ができなくなり成長が抑制されます。
- 製品側面の目地が剥離しても効果は持続します。
植物は「屈性」と呼ばれる性質を持ち、成長方向を植物ホルモンの一つである「オーキシン」によって調節します。植物の根は重力を感知して下に向かって成長する「屈地性」を持ち、一方で芽や茎は光に向かって上に向かって成長する「屈光性」を持っています。これらの性質を防草ブロックの技術に応用しています。
防草ブロックを使用した左側の車道は、長期に渡って雑草が抑制されています。
この持続的な効果により、施工後の除草メンテナンスが大幅に軽減されます。
雑草が生えてからの(従来工法)除草対策工事では手遅れ、防草ブロックによる「予防」が大切です!従来製品、施工法が続く限り現状は変わりません。防草ブロックは環境製品として「次世代へ繋がる公共工事」を実現し「CO2削減」による環境負荷低減をお約束します。子供たち、そして地球の未来の為に、この技術が広く普及される事を期待しています。
従来の防草対策工事は、作業範囲1kmあたり「2.32t」のCO2を排出します。防草ブロック活用により、新設や既設への従来防草対策工事が不要となり、施工作業等に伴う温室効果ガス「CO2 」が削減されます。通年、除草対策は同じ現場で繰り返し実施されるため、防草ブロックによって削減されるCO2 排出量は経年毎に、本算定結果の「数倍」となります。(平成24年度 jWBA設立より令和03年03月までの実績から算出。)
- CO2削減量の算定方法 【従来対策工事で排出するCO2から換算】
- 1. 温室効果ガス排出量算定・報告マニュアルVer.4.3.2、平成30年06月(環境省・経済産業省) 排出係数を使用し算出。
- 2. 産業連関表による環境負荷原単位データブック(3EID)、2011年独)国立環境研究所地球環境研究センター、排出原単位を使用し算出。
- 3. カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム基本データベース、Ver.1.01 (国内データ) 排出量を使用し算定。
- 防草ブロック製品によるCO2排出ガス削減量の算定は、経産省中部経産局、外部専門家[㈱ウェイストボックス]によって、平成24年度04月〜令和03年03月31日現在(9年間)の実績を基に除草作業(年1回)を想定し換算する。
従来の防草製品や技術は、経年劣化により防草効果が持続しない場合があり、各自治体や道路維持管理者は頻繁に対策工事を行う必要がありました。近年では、各自治体の予算も限られていることもあり、従来の防草製品の一部廃止や防草技術の見直しを行う動きがあり、全国的に「防草ブロック」の採用が増えてきました。
国土交通省: 新技術情報提供システム(NETIS)データベース。(平成28年03月抜粋)防草資材製造メーカー: (年2回の防草作業試算)
毎年繰り返される除草工事。
防草ブロックにすれば、雑草の発生を抑制するから、
除草工事の手間や経費も減って一石二鳥!!
交通安全や防犯の観点から、道路利用者から除草の頻度を増やして欲しいと多く声が上がっています。
しかし、人員不足などの理由で、除草業者の労働単価が上昇しており、自治体は限られた予算内で雑草との闘いを続けています。雑草が増える事での景観の悪さもさることながら、雑草の生い茂る道路を利用する人々の危険性は切実です。例えば、建物や駐車場から道路に出る際には、伸びた雑草によって視界が遮られ、左折や右折の視界が妨げられることがあります。また、郊外の国道や県道では歩道が雑草に覆われて通行できない箇所も珍しくありません。歩道のない道路では、人や自転車が通る路側が雑草によって侵食され、交通弱者にとって非常に危険な場所となっています。
雑草が生えてからの(従来工法)除草対策工事では、苦情はなかなか減りません。防草ブロックによる雑草を生やさない「予防」が、人々の安全で快適な生活に貢献いたします。
防草ブロックの長期に渡る雑草抑制性能は、国土交通省が求める「恒久的な雑草対策」に貢献します。「維持管理費のコスト縮減」と「歩車道の常時良好な状態維持」のため、多くの有識者が推奨する環境製品「防草ブロック」をおすすめ致します。
日本を代表する国土と環境分野、大学や研究機関など、多くの有識者より評価を得ております!
※JICE/CDIT、MLITは主催者団体の略称を表示しており受賞ロゴとは無関係です。
私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。
当社の防草機能付き製品は、工場での安定した品質管理のもと高品質な製品を提供しております。オリジナル型枠で製造された天端勾配は品質に優れ、道路計画に合わせた高精度な勾配製品を提供し、施工性を向上させます。工場生産による勾配付製品のため、現場での加工や調整コンクリート等の手間が減り工期短縮が実現します。
天端勾配の自在性と優れた防草機能の組み合わせにより、「施工性の向上、メンテナンスの軽減、コスト削減、工期短縮」などが実現。多くのメリットは、お客様のニーズに応じた最適な解決策となります。
【KKL 道路用L型擁壁】防草タイプ
当社の防草ブロック製品は、埋戻しがしやすい切り欠き「レ点タイプ」を多数の製品で採用(R2-KALDは除く)。従来切欠きタイプよりも施工しやすいのが特徴です。どちらの形状も防草効果は変わりません。
弊社、工場での安定した品質管理のもと高品質な製品を提供しております。